当店は地域のお客様に愛されて、お陰様で150余年という、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和、の長い歴史を紡ぐことが出来ました。この節目に新しくリニューアルのホームページとネットショップのご案内と成りました。またお菓子を通して佐野の地域の歴史や風土、習慣や行事を後世に伝えていき、また美味しいお菓子を食べて、幸せなひと時のお手伝いが出来れば幸わいです。今後は先代から受け継いだお菓子に、近代的な材料や製法を取り入れ、お客様に愛されるお菓子を作り続けていきます。
太田屋 阿部正史
初代が慶応元年、当地にお店を開いてから150余年。一代目の当時の広告(上)からも分かるとおり日本は文明開化、富国強兵をうたい良くも悪くもエネルギーに満ち溢れた時代でした。そんな中で戦争に向かいつつあった時代では材料も乏しくしんこまんじゅうを中心に数種類の和菓子を作り売っていたようです。その後時代はかわり三代目の終戦直後は「ふすま饅頭」や「黒糖の飴」「金太郎飴」などを作り人気だったようです。また夏場にはアイスキャンディーを自転車で売り歩いていたそうです。続く四代目の時代には「上生菓子折」や「打菓子安蘇のしおり」などがヒットしていたようです。またこの頃お店を2回改装しました。そして現在、五代目に入り大規模な店舗改装をし、またそれまで和菓子だけだった所に洋菓子を加えさらに商品の幅を広げました。
そして未来へ。続く六代目、七代目・・・・へ。開店から150余年、太田屋の歴史は佐野市(田沼町)と共にありました。これからも地元の伝統を守りつつ新しい要素を取り入れお客様に太田屋の味をお届けして行きます。